2008-10-13

日々研鑽  NO 2290


 女性司会者が担当した葬儀に行き、外の参列者という観点から耳と目で体感しながらチェック、次のお通夜が始まるまでの時間に全体的な流れについて話し合った。

  弊社の式場や専門式場ではない会場での葬儀、そこには物理的問題などをはじめ様々な気配りと心配りが不可欠、アナウンスやちょっとしたコメントにも違いが 出てくるので要注意。基本的なこととして、ご近所の迷惑の上に成り立つという発想も重要で、開式前、ご出棺後にそんな意味を含めたアナウンスも必要だろ う。

 今朝、彼女から昨夜のお通夜で気掛かりになったことについて電話があり、如何にも彼女らしい配慮だと思いながらアドバイスをしたが、それについて話し合ったことも有意義だったように思っている。

  私は、間違いなく彼女から嫌われているだろう。よくもまあ次々に細かいことを指示してくると疎んじられている筈だが、はるか年上の私の年齢と経験に免じて 「指示」と「支持」のプロセスに「師事」という僭越で豪そうな言葉があると敢えて伝えたいと考えながら、今日の勉強会が、今晩のお通夜や明日の葬儀にプラ スとなれば願っている。

 さて、NHKのBSテレビで作曲家で名ピアニスト「リスト」をテーマにした番組があった。ピアノの道を進まれた 方は、ショパンもびっくりというリストの超絶レベルな技巧奏法についてはご存じだろうが、「レ♯・ミ♭」の「異名同音」という譜面に秘められた奥深いピア ニストの解説にびっくり、今後に「ラ・カンパネラ」の曲を耳にする際に大きな興味を抱くことになった。

低次元な「お笑い」に牛耳られている最近のテレビの世界、そんな中でこんな番組があることは大歓迎、「筧 利夫」さんが進行される「名曲探偵」は、ずっと続けて欲しい番組である。

  今日のテレビからもうひとつ、シナ事変から悲劇の道へ進んだ日中戦争、そんな中で仏教者として戦争の非道を説いて逮捕され、本山からも住職としての位を格 下げされた「竹中彰元」師のドキュメンタリーを放送していたNHK教育テレビ、全国の仏教会が軍部圧力によって戦争を聖戦としなければならなかった当時の 社会情勢に改めて衝撃を受け、師の人としての崇高な行動に手を合わせた。

 真宗大谷派の本山が師の名誉回復に向かって宗議会を動かしたのは、卒業論文のために師のことについて資料調査を始めた一人の学生の行動から。そこに「まだ戦争は終わっていなかった」というようなメッセージを感じた。 

 師のご足跡についてはネットでご覧いただければ結構だが、戦争の裏側で知らなかったことがいっぱいあることを学べるだろうが、ドキュメンタリーの中で師を演じられていたのは果たして俳優さんなのだろうか、その説得力ある言葉のイメージにも感銘を受けた。

 宗教者の話題が出たところでもうひとつ、私が訪問しているブログ「若葉のつぶやき」の最新エントリーにもお寺様のことが書かれていた。

3本のピンクのバラの花がテーマになった悲しい物語だったが、やさしい葬儀司会者としての彼女の人柄と共に、ご登場されていたご住職のお人柄、そしてお若くしてご急逝されたご住職の奥様に手を合わせた。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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