2008-10-12

音楽空間に身を置き  NO 2289


 映画「おくりびと」が話題になったからか、最近、葬儀に関する記事や番組が多くなり、金曜日の夜にも葬儀社がメインとなるドラマが2本あった。

 いかにも「葬儀屋!」という「設定」なので脚本家の「拙定?」に疑問を抱くが、彼らが、弊社が担当する葬儀を体感すればどんな思いをするのだろうかと考えてしまう。

 土曜日、ホテル・ニューオオタニの前にある「いずみホール」に出掛け、約3時間、至福のひとときを過ごして来た。

  専門学校として日本にただ一校という「ESA音楽院吹奏楽団」の定期演奏会だったが、ピアノをバックにフルート、ホルン、サクソフォン、トロンボーンそれ ぞれの独奏から始まり、11名によるサクソフォンアンサンブルで2曲が演奏されたが、その1曲目がチャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレで、過去に 神戸で行われた銀行の頭取の社葬のオープニングで生演奏していた「公詢社」さんの演出を思い出してした。

 第二部はウインドオーケストラ、約60名の奏者達による迫力ある演奏で、「ホルストの木星」から「ビゼーのアルルの女」まで見事にアレンジされた様々な曲を楽しむことが出来た。

  こんな若い人達の演奏を聴いたのは、過去にシンフォニー・ホールで開催された東京大学オーケストラの演奏会以来だったが、率直に感じたのはそれぞれが自分 の楽器に真剣に取り組んでいるという姿勢で、そんな彼らの奏でる音楽は、クラシック音楽専用ホールという環境にうまく溶け込んでいたようだった。

  私の地元に吹奏楽部の活躍で有名な生野中学校があり何度か演奏を聴いたこともあるが、そんな生徒達が高校に進学、やがてプロの道や警察、消防、自衛隊など の音楽隊に入隊して活躍するプロセスに脚光を浴びる「ESA音楽院」らしく、かなり高レベルなサウンドとして響いていた。

 留学して ミュージシャンとして大活躍している人達も多いそうだが、公務員試験を受けるための授業を担当している女性の先生が司会をされ、上品なイメージのトークが 今回のコンサートにマッチしていたような気がしたが、舞台監督か進行構成者の発想が行き届かなかっただろうか、アンコール演奏終了後に奏者全員を立たせた ままで指揮者が下がってしまい、<司会が出てくるのでは?>と期待したのにそのままエンディングとなってしまったのが残念だった。

『皆 様、学生達の演奏は如何でしたでしょうか?今日のために懸命に研鑽を重ねて参りましたが、その結果が皆様の心の扉を少しでも開けることが出来たならうれし いところございます。奏者達が精魂込めて楽器を奏でる時、楽器達それぞれが光り輝きながら幸せそうな表情を見せてくれると言われますが、そんの光景をお感 じになられたでしょうか。もしもあられたら、そこに音楽の素晴らしさがあるような思いがいたします。来年2月19日、この「いずみホール」で第43回定期 演奏会を開催いたしますが、テーマは「その音色と表現は力は、まるでパバロッティの様だ!」となっております。どうぞお楽しみに。本日は、ご来場ください まして誠に有り難うございました』

 そんな言葉で結びとなれば、なんて思いを抱きながら帰宅してきた。

 さて、話題を一 変、弊社の女性司会者がブログを発信しており、私の関係では数名だけが訪れているものだが、そのブログの最新の号に、アナウンサー時代に担当したインタ ビューのことが書かれてあり、インタビューのやりかたを教えてくださった「倉本 聡」さん、そして質問したこと以外は一切答えてくれなかった「緒形 拳」 さんのことに触れていて興味深かった。

 このお二人は、誰から見ても個性的で初対面時には緊張するだろう。明日の葬儀を終えたら、そんな思い出話を聞かせて貰おう。

「アドレスを!」ですか?、恐縮ですが、どうぞ「検索」から発見につながりますよう祈念申し上げ、紹介といたしましょう。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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