2008-09-12
レトロからトトロ? NO 2267
門司港のレトロエリアのホテルで朝食を済ませ、地元に詳しい人物の車に門司インターまで先導して貰って別れたが、皆は、そのまま関門海峡大橋を渡って山口県に入り、仙崎の「金子みすゞ」館に行き、彼女のお墓参りをしてきたと知った。
九州自動車道を南下、目的地に到着したのは約束した時間の10分前、飛行機の一番便組は予想以上に早く到着していた。
次の日、大阪からやって来る友人達を迎えに熊本空港へ。到着時間の少し前になると、ちょっとややこしい?人達が一気に増え、耳に入る会話からすると暴力団 の幹部の出迎えみたいで、如何にもそれらしき風貌の人物が着替えを手にして待っていた様子から、どうやら出所して地元へ戻るようだった。
同じ便に乗り合わせた友人達だが、そんなことを全く知らなかったもたいで驚いていた。
そこからあちこちへ出掛けた旅だったが、九州の最後の日に宿泊したのは杖立温泉の「ひぜんや」旅館。急流の川沿いに200メートルもあるような温泉リゾート。車を駐車した玄関は5階となっていた。
秘湯として名高い阿蘇の「垂玉温泉 山口旅館」や最近に話題の多い「黒川温泉」という意見もあったし、やまなみハイウェイ近くの「筋湯温泉」も候補に出てきたが、独断で決定したのは私で、その背景には昔の出来事が秘められていた。
随分と前だが、車で出張していた際に「もう一泊」と仲間が予約を入れたのが「ひぜんや」旅館だったのだが、午後に入ってから会社から電話、次の日の葬儀で司会の指名が」というところから私だけフェリーで大阪南港へ戻ったという経緯があった。
「秘境だったぞ。両側が絶壁の峡谷で・・・」なんていっぱい感想を聞かされたが、「言葉で表現出来ない」という一言がずっと残っていたこともあり、<そうだ! この際に!>と決行したのである。
黒川温泉から日田市に向かって25分ほどだが、阿蘇の大津(おおづ)から大観峰を廻ったところから時間を要し、旅館に到着したのは6時半を過ぎていた。
最近、北海道や九州にやって来る外国人が多いが、こんなところにも台湾、韓国、中国の人達が多いようで、館内のあちこちに中国語とハングル文字の説明書きが貼られていたし、エレベーター内で中国語の会話が飛び交っていた。
この旅館のユニークな一面だが、長い廊下の途中に線引きがあり、熊本県と大分県の県境だそうで、建物も熊本館と大分館の分かれ、その中央部分に我々の部屋があった「数奇屋丸」という棟となっていた。
旅館の会席料理で困るのが病的な偏食の私、「馬刺し」に「はりはり鍋」なんて耳にするだけでも嫌だし、小さな釜で炊くというご飯の中身を確認すると「きのこ」の炊き込み、そこで白米オンリーと勝手なお願いをした。
川の流れの音が聞こえる部屋、寝つきが悪いところからエアコンをそのままにして朝を迎えたら咽喉に痛みが。お陰で喋り難くて大変だ。
大阪に帰着した際の走行距離を確認したら1850キロ。なのに銭湯で体重測定をしたら増えている。間違いなくバイキングの朝食が原因みたいで、トトロ体型がひどくなったようだ。