2008-07-30
心配性? NO 2251
式場のご祭壇設営の進み具合を覗いたら、別室で女性司会者から男性スタッフ3名が司会の実地研修を受けている。私が居ると緊張度がアップするという問題が 生じ、それらがプラスとマイナスの両面に作用する考え方もあるが、取り敢えず「頑張りなさい」と声を掛けて1時間ほど歩いてきた。
戻ってみると、まだ続いており、少しだけ会葬者席に着席して聞いていたが、3人とも声質が葬儀に向いていると言ったら「じゃあ、ブライダル向きじゃないということですね」と笑っていた。
テーマは「お通夜」での喪主様の謝辞に関するフォローと代行だが、「もしも!」というハプニングが発生したらどうするかということについて提起した。
「喪主様よりご謝辞でございます」と申し上げてマイクを託したら「有り難うございました」の一言だけで済まされた場合はどうするかなんてことだが、事前の打ち合わせやアドバイスの重要性が大切だと理解してくれたようで、ステップアップにつながったようだ。
午後、本社でも3名の女性スタッフにナレーション研修が行われたと聞いたが、それぞれが前向きな意欲で取り組んでいるようで喜ばしく、先生を担当してくれている女性司会者とのご仏縁に手を合わせている。
今月の彼女のスケジュールは大変だった。休日のほとんどに御通夜かご葬儀が重なり出勤となり、休日出勤で午前中のご葬儀を担当、それから一度帰宅してから 再出社、そのまま御通夜を担当という日もあり、こんな皮肉的とも言える「めぐり合わせ」の背景には、きっと故人が彼女の司会というご仏縁を願っておられた のだろうと思っている。
知る人ぞ知るというアナウンスのプロだが、入社後に与えた「やさしさ」のイメージングに関し、見事に進化してくれた結果に喜んでいるこの頃。弔問者や会葬者からの評価も高く、かなりの方々から存在を覚えられたこともあり、ますます成長するものと確信している。
遠方から出勤してくる社員も多く、その往復の電車の混雑時のことを心配する。「ホームの前に立つなよ。誰かが躓いて当たったら大変だろう!」「痴漢の被害に遭うなよ!」「痴漢の冤罪として巻き込まれないように要注意を!」なんて嫌なアドバイスもしなければならない。
数日前、迎えに来てくれた女性スタッフの運転が慣れている。ずっとトラックを運転していた経験もありますからということだったが、「慣れていても小学校1年生の初心者と思って運転しなさい」とアドバイス。
ここでも「被害者になるな!」「加害者になるな!」の口癖が出てしまうのである。どうか、安全運転で無事故、無違反で! 飲酒運転なんてしたら人格欠如として退職を促す。我々葬祭業は、命について深いつなりが使命、宿命として科されているのである。
今日も無事故で手を合わせよう・・・合掌