2008-05-09

命のことを考えて  NO 2198


 昨号を発信してからしばらくしたら、関東地方でかなり大きな地震が発生したと知り、孫達が住む地域が震度4というので心配だった。

 最近はあちこちで地震が発生しているが、大地震だけは起きないようにと手を合わす。

 さて、朝の散歩の途中、道路上にじっとしたままの雀を見つけた。小さくてまだ飛べないよう。手で背中を触っても逃げようとせず、掌に包んで帰宅した。

 妻に頼んで空けてもらった菓子箱にタオルを敷き、パンの切れ端を入れ、真向かいの銭湯でミルクを貰ったら、女将さんが「水入れに」と、ペットボトルのキャップをわざわざ届けてくださって恐縮。

 そんな臨時に作った「雀ハウス」を自転車の後部座席に置いていたら、我が家の悪猫が出てきて興味を抱いているようでウロウロ、<これは危険!>と察知して悪猫を家の中へ入れた。

 そんな状態にしておいて20分ほど出掛けて戻り、少しずらしてあった蓋を取ったら中は空っぽ。雀は隙間から脱出したようで居なくなっていた。

 庭の何処かに?と思いながら探したが見つからず、<飛べたんだ!>と考えることで納得、元気に飛び回ることを祈っておいた。

  若い女性が被害者となる殺人事件が続いている。「被害者になるな!」「加害者になるな!」とずっと言い続けてきた私だが、その両者の家族の存在を考えると 堪らない。一方は突然に「遺族」と呼ばれる立場になり、完全に時間が止まってしまい、そこから忘れることの出来ない悲嘆の生涯を過ごされることになる。

 加害者の家族は「時間」を戻すことが出来たらと苦しみが生まれ、親の中には取り返しの出来ない重罪を犯してしまった子供に対して「生まれていなかったら!」と嘆くこともあるかもしれない。

 そんな両者がテレビを観ることは少ないだろうが、お笑い番組のオンパレードやドラマの中での殺人場面などを目にされたら想像出来ない思いを抱かれるだろう。

 番組制作者側でそんなことを考えることはないだろうが、近い将来に悲しみの人達向けの専門チャンネルが登場することを願っている。

  殺伐とした社会で「命の教育」の重要性が問われているが、この国は何やらおかしな方向に進んでしまうよう。最近に登場したタバコの自動販売機用カードの問 題もそうで、自販機やカードに対する設備投資をするよりも、その費用で「未成年者は吸わない!」「健康のために喫煙者も禁煙を!」とキャンペーン教育をす る方が有意義な筈。今回のような発想をした背景に何やら利権があるのではと思えてくるのは果たして私だけだろうか?

 今月は、話題の小浜市や新潟県佐渡島をはじめ兵庫県、九州などあちこちに出掛けるスケジュールがあり、後半からぎっしりと詰まっている。今日も予定外の地へのお誘いがあってびっくり、さてどうするかと考えている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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