2008-04-18

祈りよ、通じて!  NO 2180


  前日に今日の天気をネットで検索、お通夜の始まる頃から次の日の葬儀の時間まで確実に雨予報。弊社の式場で行われるお客様には問題はないが、私が担当する 同業者のお通夜の式場は大きなお寺。いっぱいテント設営がされているとしても限界があり、テントに叩き付ける雨の音が最悪の騒音と化し、音響のスピーカー の許容範囲も間違いなく狭まることになるので心配だった。

 午後からお通夜を担当する女性司会者に対する研修タイムを。高度なレベルの有する彼女の中で「やさしさ」をどのように伝えるかがテーマ。約1時間ぐらいだったが、間違いなく何かを感じ取ってくれたようで安堵した。

 ある言葉のイントネーションについて論議を交わした。彼女の「標準語です」との表現に対し、「それは理解出来るが大阪のバージョンを理解する必要も」と提案、一部のイントネーションを変更してみてはとアドバイスをした。

「雲」「空」「雨」「明日」などは、東と西では大違い、現地を優先する考え方も大切なこと。昔で言うところの「標準語」が「日常活用語」に変った時代から、彼女のレベルならニュートラルな観点で客観的に分析可能だろうと期待する。

 そんな彼女に式場を任せ、3人のスタッフを伴って同業者のお通夜の式場へ。到着してからしばらく止んでいた雨が、開式20分ほど前から大粒になり大変。境内からご本堂へ上がる場所にセッティングした音響設備が濡れないように、女性スタッフがビニールを被せてくれた。

 先方の男性スタッフや接待担当の女性の皆さんと打ち合わせ、互いに「雨が降りませんように!」と祈りながらそれぞれの仕事に従事、そんな中、強烈な雨に泣かされる開式前のひとときとなってしまった。

 葬儀委員長は、同区の大阪府会議員さん。開式前にご挨拶を申し上げたら「あなたのことは前々から知っているよ」とのお言葉。秘書の方と私が深いご仏縁に結ばれる背景があることを知ってびっくりだった。

  ご当山のご住職は驚くほどお忙しいスケジュールをお持ちの方。お寺に戻られたのは開式の15分ほど前、そこから庫裏の方へ打ち合わせに参上したが、玄関口 や中へ入って上がった部屋にも猫を発見してびっくり。境内のあちこちにキャットフードが置かれているところから、かなりの「猫好き」なお方がいらっしゃる と拝察申し上げた。

 打ち合わせで「入場してから少しお通夜についてお話しをいたします」とのお言葉が。「これを配っておいてください」 と差し出されたお経と宗教に関する2冊の小冊子を預かり、ご本堂に着座されていたご親戚の皆様に配布。そこから開式前のコメントからご導師入場となり、多 くの参列者のご焼香を終えたのは、約1時間後ぐらいだった。

 謝辞は「葬儀委員長」さんから。そのフォローを少しだけ入れてから「くれぐれもよろしく」と厳命されていた「通夜振る舞い」の案内コメントを発したが、「御斎」の席に着かれた方々が100名様以上、ご逝去された先代さんのお人柄やご人望を改めて知った夜ともなった。

 弔問者の中に業界関係者の懐かしい人達の顔もあり、「久し振り!」の会話から「互いの健康状態」に話題が進む。

 明日は、いよいよご葬儀当日。雨が降らないように手を合わせながら、今からナレーションの創作をすることに。
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