2008-03-18

想像から創造へ?  NO 2154


 私宛の文書やメールの返信が大変な状況で、限定された時間を考慮しながら勝手な優先順位で書いたり打ち込んだりしているが、どうも目が疲れるので困っている。

 御鄭重な内容の講師依頼のお手紙に何気なく返信を打ち込んでいたら、ふと<!?>と思ったのが日程のこと。九州で行われる業界の大会で講師を担当する日、弊社の本社ホールで地域の防犯組織団体が総会と会食を行われる日でもあった。

 歓迎の挨拶ぐらいはしなければならないのに、「講演で九州へ行っております」ということで誰かがお詫びをしなければならなくなった。そんな皮肉なバッティングに<これが、九州でなく大阪市内なら>と、じっと天井を眺めながら溜め息の日であった。

  そんな中、ご仏縁から九州で司会を担当させていただくお客様の関係資料がメールやファクシミリで次々に入ってきている。これらに目を通してからシナリオを 組み上げるのだが、広い文化ホールという式場空間を思い浮かべることも重要で、客席から舞台上へ歩まれる歩数や所要時間を予測しながらコメントを考えるこ とになる。

弊社のスタッフが届けてくれた資料によると7団体の合同葬となっており、5名様のご弔辞があるとのことだが、お寺様が入られる本葬形式の中、少し変則な式次第が組まれているので問題がないように考えたい。

 週間天気予報によると、その日の天候は概ね晴天のようだが、ご遺骨のご到着からご安置までの流れは、ハプニング対策から、晴天、雨天の両方を考えておく必要もある。

  文化ホールの監督さんに「特別なこと」をお願いしていることがある。それは、私がホテルで行われる大規模な「偲ぶ会」や「お別れ会」の場合にも必ず頼んで いることなのだが、司会台の横に音響システムに関する機材を準備していただき、自身で音量調整を行いながらマイクを使うということである。

 客電やPSなどの照明については舞台監督さんのお知恵を拝借し、その感性に委ねる部分も大切だし、互いが妥協を許さない関係がプロの仕事という世界を創造することにつながるものだ。

  今回の式場は、私にとって忘れられない思い出のある会場でもある。随分と昔の話だが、ハモンドオルガンを持ち込み、5名様の弔辞のBGMを司会をしながら 自分で演奏をした会場であり、その時に驚くほど長い弔辞の方がおられ、英国の民謡「グリーンスリーブス」を何度も転調しながら続けていたのだが、もう限界 ということから勝手に生まれた旋律がCD「慈曲」の中にある「逝かれし人へ」であった。

「弔辞」が「長辞」となった懐かしくて「苦~い」思い出だが、「祝辞」も「縮辞」である方が歓迎されるだろう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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