2008-03-03

健康的に?  NO 2140


 朝方、雨が降っていた。私が担当する式場の方は心配ないが、女性司会者が担当する式場の方が大変。彼女を車の助手席に乗せ、その式場へ向かった頃に止んでホッとした。

 玄関に生花会社の大型ワゴン車が停まっており、次々にご供花が運び込まれているが、すべてが追加分のようで、その数量が驚くほど。恐らく地域の会館では新記録と言えるような状況、ご親戚の皆様のお席が随分と少なくなってしまう問題が生じるぐらいだった。

 音響を確認してから打ち合わせ。一部は昨夜のメール送信で解決していたが、この地域独特の慣習もあるのでご当家担当責任者に任せてきた。

 そして戻った弊社の式場、すでに多くの役員さん達が来られている。ご祭壇はかわいいピンクのイメージ。それは、ご遺影のフィーリングと「桃の節句」からデザインされたものだった。

 2日間で大変なご人数の参列者が。何とか問題なく時間が流れ、故人の人徳を物語るかのような暖かい日差しの中を定刻でご出棺。何より2人のお孫さん達の「お別れの言葉」が素晴らしく、式場内に私の好きな「命の伝達」という空気が生まれていた。

 ご出棺前、スタッフが購入に行っていた「鰻重」が届いた。それは、故人の大好物。昨日にも納められていたが、何とか「ぬくぬく」の物をということで、寺田町駅近くのお店に頼んでいたのが間に合った。

「有り難う」と絶句された娘様。ご不幸の中で「少しだけ不幸でないひととき」がプレゼント出来たような気がしたが、故人が別にご信仰されていた神道の教会から届けられた「お神酒」もお柩の花に手向けられ、何か不思議で「品」のある香りが漂っていたのが印象に残った。

 その式場で続いて妻と深い交流のあった女性のお通夜、お孫さんの記念日に撮影されたお写真が素晴らしく、和服姿のイメージに合わせた花祭壇が上品な感じだった。

 少し離れた地域の方々のご弔問が多かったが、皆さんが「ご遺影が綺麗!」と仰られた言葉が何よりご遺族を慰めることになる。そんなところからすると、お写真選びはそれこそ大切で重要な問題である。

 弔問者の中から「テレビ、観たよ!」と言われた方が十数人おられたが、お帰りの際、ある女性が「テレビのオシャベリと一緒でやさしいね」との嬉しいお言葉もあった。

 明日も時間が重なっているご葬儀があり、身体ひとつで心苦しい限り。担当を終えたら私より若い方のお通夜を担当申し上げるが、あまりにも突然のご逝去に言葉がない。

あ る高僧が「死は、前からやって来るものではなく、後方から追い付いて来るもの」と説かれていたが、中年層になったら血液チェックと血管の病気に気を付けた い。私のように発見が早ければ、現代医学は高度で夢のような手術治療も可能であり、病気と寿命が全く別問題であることに気付くことになるだろう。

  夕方、学生時代の友人からの電話。「偶然にお前の姿をテレビで観たぞ。何だ、見違えるように太っていたぞ。ビールでも飲むようになったのか?」とのこと。 酒量は相変わらず小ビン1本が限度だが、テレビの自分の姿を目にした私自身が「太った!トトロだ!」と感じたことを正直に吐露申し上げる。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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