2008-01-15

時代と次代  NO 2093


 昨号のタイトルは「時代の調べ♪」ということで音楽について書いたが、今日は「時代を調べ」的に「格助詞」の「の」を「を」に変え、遠い昔の資料調べの中で司会進行に役立つことがあるので紹介を。

 いつも故人がこの世に生を享けられた年の出来事を調べるが、自分が知らなかったことが山ほどあることに気付くことから勉強になる。

 大正15年生まれの方、12月25日に大正天皇が崩御されたところから昭和元年は、たった「6日間」しかなかったことになる。

 平成元年生まれの人達が成人式を迎えたが、昨号の終章に書いたように、昭和元年生まれの人達は80歳を越えておられ、その差の中に「華甲」という私の年代があり、昔懐かしい「坂本 九」さんが歌っておられた「悲しき60歳」という曲を思い出していた。

 この「独り言」の訪問者の中に葬儀司会者の方が多いが、その方々へのプレゼントとして、そんな年代資料の中で参列者に紹介申し上げる「テーマ」のひとつをオープン化しよう。

 故人が誕生された同じ年に生まれた著名人を調べることをお薦めする。例えば冒頭の昭和元年と言えば「手塚治虫」さん、「マリリン・モンロー」さんがおられ、昨年に亡くなられた「植木 等」さんもそうである。

  過日の号で「石原祐次郎」さんと「美空ひばり」さんのことに触れ、自身がお2人が亡くなられた年齢を越えているとは信じられない感じがすると書いたが、そ れと同じで、私にとって何度か観た映画から「マリリン・モンロー」さんが生きておられたら80歳を過ぎたとはピーンと来ず、ずっと映画の中の光景で停止し ている思いがしている。

 そんなところから、それだけで故人が生きられた「証し」がかなり強いインパクトとして与えられる筈。それをお聞きくださる参列者の皆さんには一瞬にして「そうなの!」という表情が見え、それだけ納得につながる伝達テクニックとなる訳だ。

 こう書けば、数日後には間違いなく全国の何処かでそんな紹介を実践される司会者が登場すると確信しているが、これも私の生きた証しのテーマとなり、それが故人を送る仕事にあって小さな「社会貢献」になれば幸いである。

 数日前、ある大手ホテルのプロデュースを担当している女性司会者の方から電話があり、キャスティングについて相談を受けだが、彼女は「筋道」という「礼節」を大切に考えられており、最近に話題の「女性の品格」を温かく感じる出来事となった。

 彼女は超一流のプロ。声もお喋りも素晴らしいが、何よりアドリブに長けているので安心感があるし、特に「カギ括弧」部分の表現力に優れており、それらは何度か一緒に仕事をした中で感じ得たことで、大成功を祈るとしよう。
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