2008-01-01
??008年を迎えて NO 2080
蕎麦を少し早めに食し、それから恒例のお寺へ車で向かった。外気温は3.5度、帰路はもっと冷えるだろうと思いながら到着、同乗していた妻が甘酒の接待担当を始めると同時に私は暖房の点火と塔婆お焚き上げに入った。
火がなくてはじっとしておられないほどの冷え込み、強風の影響で体感温度が低く氷点下に感じる。やっと最初のお塔婆が燃え始めてホッとした。
鐘楼門の前でご住職のご読経が始まった。お檀家さん達がご一緒に読経をされる。しばらくしてお念仏が続き、それが終わるとご挨拶から除夜の鐘がスタートだ。
例年になく若い人達の姿が目立つ。中には猛烈なパワーで撞く人もおり、風に乗ってかなり遠方まで聞こえたと想像した。
猛烈な冷え込みだったが予想以上の参加者が。皆さんが終わった頃、私が撞かせていただいたのは0時35分。もう終わりかなと思っていたらそれから10人ぐらいの人達が来られた。
今日、感じたことだが、若い人達には「お賽銭」という感情が備わっていないのだろうかと疑問を覚えた。神社仏閣に参詣したら謂わば常識の世界ではないか。こんなところに我が国の爺ちゃん婆ちゃんの教育パワーのダウンがあるのかも。
銭湯の終了時間のことを気にしながら帰路を急いだ。自宅に到着したのは1時半を少し過ぎていた。先に戻った妻から「女将さんが表で待ってくださっている」と聞いて恐縮。すぐに着替えを準備して走って行った。
誰もいない浴室に自身が流す湯の音が聞こえる。これほど贅沢なひとときがあるのだろうかと手を合わし、柚子の香りに包まれる湯で温まらせていただいた。
もう、新しい年になっているが、こんな「独り言」を訪問くださる方々に衷心よりご健勝とご多幸を願って合掌を申し上げる。
蕎麦屋さんで少しだけ紅白歌合戦を観たが、司会や応援の人達のマイクの使い方が気になった。息の音がはっきりと聞こえるからだが、天下のNHKなのだから機器調整や基本的な技術ぐらいは指導するべきだろう。
今日の結びに大晦日の新聞に興味を感じた文章があった。新年の抱負を考える元旦だが、物騒で殺伐とした社会情勢に、被害者にならないようにというような内容だった。
昨年に悲しいご不幸を体験された方々が多勢おられるが、どうぞ少しでも癒しの一歩が始まりますようにと祈念を申し上げます。
今日から始まる私の1年、やはり「加害者になるな!被害者になるな!」を心掛けることから始めよう。