2007-11-25

テレビ番組から  NO 2044


 塾生の1人が口内炎で苦しんでいるとブログにあった。我々司会者という仕事にあって口内炎は最悪、言葉を噛んでしまう要因ともなり、誠にもって難儀な症状である。

 口内炎の原因と考えられるのは「鉄分」や「亜鉛」の不足だそうだが、その要因は栄養不足ということであり、不規則で偏った食事に気をつけたいものだ。

 今年の梅雨頃のことだっただろうか、真向かいの医院でお世話になった際に「口内炎の薬です」と出されたのがオレンジ色の包装パックで「アフタッチ」という口内用の貼り薬だった。

 臆病で恐怖感の強い性格から一錠も使用することなく自宅に置かれたままだが、間違いなくこれから使用することはないだろう。

 さて、妻がNHKで放映されていた「海峡」を観ており、今日の最終回を一緒に観ることになった。

  戦争に引き裂かれた男女の物語だが、私が特に興味を抱いたのは音楽の使い方。品のあるイメージで決してデシャバルことなく控え目に効果を高め、それが如何 にも充実した予算を与えられたNHKらしいと感じた次第で、主題歌となった「さだまさし」さんの歌声もマッチしていたように思う。

 民放の中でドラマのBGM音量そのものが強過ぎるのが「フジ」や「関西」テレビ系。出演者のセリフさえ打ち消してしまうケースもあり「!?」ということが多い。

  ナレーション、映像、音楽という組み合わせでは、それぞれのバランスが何より重要。テレビなら視聴者、我々なら参列者の存在に対し、「時には音楽に」「時 には映像に」「時にはMCに」というように考えながら創作し、「時には想像だけ」というひとときを与えることも大切なのである。

 一方 で、特別と題した連夜放送のドラマを観た。松本清張氏原作の「点と線」で、ビートたけしさんが主演。味のある名優達が多く出演して中々の作品になっていた が、原作を私が初めて読んだのは中学に入学した頃で、東京駅のホームで見える4分間の特急「あさかぜ」がキーワードになる事実から推理小説に傾倒し、私が その後に時刻表マニアになった作品でもある。

 そうそう、褒めたNHKにも苦言を呈したい。私の好きな番組である「その時歴史が動いた」はゲスト解説者の言葉遣いが最悪だった。

所謂「ですね調」というタイプで、「これはですねえ、当時はですねえ、社会全体がですねえ」という風に、一分間に10回ぐらいも出てくるのだから大変だった。

 本番の前、きっと松平氏と打ち合わせの時間もあっただろうが、間違いなく松平氏は「ミスキャストだ!」「誰が選出したんだ!」「今から指導しても直らない」と諦めたものと拝察するが、このゲストの講演や講義を受講したらさぞかし疲れるだろうと同情を申し上げた。
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