2007-10-21

映画から?  NO 2011


「女性の品格」という書物がベストセラーになっている。そんな一方で男性社会では亀田ファミリーみたいな「!!」という「正反対」な人達が登場。それは、まさにオヤジギャグなら「性反対」となるのかも。 

 私の周囲、また交流のある女性に「品」と「賓」を感じる女性がいっぱいいるが、共通されていることは常に相手側のことを考えていること。そこには、日本の女性らしい謙虚さが魅力として秘められているとも言えるだろう。

  一昨日のニュースでファンであった俳優のデボラ・カーさんのご逝去を知った。「地上より永遠に」「王様と私」などが代表作だが、前にも書いたように特に好 きだったのが「めぐり逢い」で、それだけで私がロマンチック好みだとばれてしまうが、彼女ならではのイギリス的な品格に魅力を感じていたのである。

 映画狂の友人がいるが、彼は「哀愁」「カサブランカ」「ローマの休日」などのストーリーは日本人の発想では無理で、それぞれに主演する女優のキャスティングも外国映画ならではのものと断言していた。

 力強くたくましく生きる女性を描いた映画なら「風と共に去りぬ」だが、女優とは、ヒロインを演じる作品の中で強烈なイメージを与え、他の女優では絶対に合わないというインパクトを感じさせるパワーが名女優と称される条件となるのだろう。

 そんなところからリメイク版となると難しい筈。三船敏郎さんが演じた黒澤映画「椿三十郎」を織田裕二さんが演じて12月に封切られるようだが、原作をご覧にならずにリメイク版を観られたら、原作を是非ご覧になって欲しいものである。

 現在の映画ではCG、録音、音響システムなどの進化から、昔とは全く異なるレベルの環境を創造することが可能だが、それでも原作にある「味」とは別世界のもの。上述した「王様と私」「めぐり逢い」のリメイク版も観たが、やはり原作版からは遠い感じの作品となっていた。

 毎月送付されてくるWOWOWの情報誌を見ながら、昔懐かしい映画を楽しみたいと思っているが、妻と好みの対立があって難しいケースがあるのが泣き所。ビビアン・リーには勝てないタイプなのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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