2007-10-08

ここにも不思議が!  NO 1998


 葬儀に携わる我々の会話の中に「同宗派の葬儀が続くことが多い」ということがあるが、今月に入ってから「お東さん(真宗大谷派)」が多くてびっくり。今晩も<大丈夫かな?>と覗いてきた式場でもその宗派。ご導師は数日前にお会いしたお方だった。

「お西さん(本願寺派)」に「融通念仏宗」も担当させていただいたが、今月は「お念仏」系が多いよう。過去に「真言宗」が週に4件続いたこともあったが、これまでの最たる驚きは「神道」を週に3件ということである。

 一般的な葬儀社で「神道」となれば年間でも数えるほどしかないのが普通、それが「神様」ばかり続いたのだから取引先達もびっくりだった。

神社神道、天理教、黒住教、金光教などの他に「大本教」のお客様のあったが、初めて体験する宗教となれば短時間で真剣に勉強しなければならないもの。若かりし頃、「当家の宗教は、国柱会です」と伺って<!?>という体験がある。

キョトンとしていた私に、喪主様が「国の柱の会と書くのですが」と教えてくださったのだが、<きっと、戦争に関係あるんだ・靖国神社系かも>なんて勝手な想像をしながら帰社して調べたら、歴とした仏教で日蓮宗に関係する宗派だったので驚いた。

 当時に調べた文献に<!>したのが「宮沢賢治」が傾倒して信者になっていたという事実。詳しくはネット社会になって膨大な情報があるので割愛するが、遠い昔、学んだり調べることがどれほど大変だったかが懐かしいところだ。

  円応教、霊友会、妙道会や山岳修験宗派のお葬式も体験したが、いやはや宗教とは山ほどあって奥が深いもの。我々が心しなければならないのは「信仰」されて いるという崇高な「お心」を理解申し上げ、真剣に取り組むこと。その姿勢なくして司会をするなんて失礼の極み。そこが葬儀司会者とブライダル披露宴司会者 の根本的に異なる視点である。

 私は、一般の方々向けの講演の中で「ご体感タイム」というシナリオを入れることが多いし、来社された方々 にもそれを積極的に採り入れているが、その目的は「葬儀」という仕事が普通の世界ではないという訴えであり、体感された方々が「不思議な体験」と仰ってく ださり、それらが広まっていくことが何よりの使命であると最近に感じ出している。

 多くの司会者達に伝授した様々なこと。「命の伝達」 「供養」「御斎」「悲嘆」「人生」などを、司会の立場で僭越にも説教的に採り入れているが、私の年代にならなければ出来ないこともあるだろう。しかし、若 くても謙虚な姿勢でアレンジすれば可能な筈。そこに「やさしさ」というホスピタリティを醸し出すことが出来れば素晴らしいこと。

それらを実践し、ハートが伝わったお客様から感謝のお言葉を頂戴しているメンバーや塾生達のブログを読むと嬉しいもの。最近、「育ってくれて有り難う」というよりも実践者とお客様に対して「気付いていただき有り難うございます」という思いに包まれている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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