2007-09-19

休載と救済?  NO 1979


 昨号は休載となったが、遠方から来社くださった人物から貴重な情報を拝聴、2人の女性スタッフと共に6時間に亘って講義を受けた。

 死や葬儀の定義から、今、日本国内の葬儀ニーズに何が起きているかの問題提起、広くは欧米の葬儀社の現実なども出てきて興味深い内容。あっという間に時間が過ぎてしまった。

 そんな中、<!!>という問題があった。葬儀を終えた後で遺族が受け取ることの出来る所謂「埋葬費」のことで、国民健康保険、社会保険によって受給金額は異なるが、官庁や役所で、現在の年金のようにどれだけ横領されてしまっていたかという秘められた裏話であった。

 数年前まで自主「申告制」であったこの制度、そこに大きな「深刻性」があったみたいで、銀行口座が誰でも簡単に開けた時代、三文判で役人が遺族に代わって不正行為をしていた環境が間違いなく存在していたからである。

  弊社がこの問題に取り組み、葬儀終了2日後に「埋葬費を受け取ることが出来ます」と、申請方法を明記した文書を遺族に郵送し始めたのは、もう20年前以上 のことだが、当たり前の権利をご存じでなく、申告されることもなく受け取られなかった方が全国にどれだけ存在したのだろうかと想像すると寒々しい思い。そ れをもしも横領していた役人がいたとしたら間違いなく犯罪であり、その罰当たりな行動に天罰がくだることを願ってしまう。

 何にでも「イタチゴッコ」のように法律が生まれ、整理を着けるために「時効制度」という現実もある。来る12月から「落し物」に関する法律が改正されるが、パソコンや携帯電話の落し物は個人情報が絡み、保管期間が過ぎたら警察が処分することになるそうだ。

 年金とは「有耶無耶なり」と誰かが言ったが、自分の立場を利用して悪辣な行為に走った役人のオープン化は、それこそ氷山の一角と想像出来るが、人間とは「お金」というもに心を奪われてしまう悲しい性があるようだ。

  我が業界の全国的な組合組織で「厚生年金基金」制度を立ち上げたの随分と昔の話だが、半額負担の厚生年金の他に全額会社負担となる基金の導入に進んで登録 したのは、何より勤務してくれた社員に対する経営者としての心情。それも果たしてどうなるのだろうかと心配する年代にもなった。

 発足当時に「厚生年金は65歳からですが、基金は60歳から受給されます」という謳い文句を目にしたような記憶があるが、いつか、何かの案内書が郵送されてくるのだろうと期待しよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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