2007-09-09

涙を流してきました  NO 1969


 過日に行った京都の「タオ治療」院、今日の午後3時半の予約を願っていたが、スケジールが重なってしまい残念ながらキャンセル。痛みを背負いながら遠方で行われたお通夜の式場に行ってきた。

 夕方、弊社の式場を担当するスタッフに進行シナリオを伝授、それから東の空を見たら真っ暗、間違いなく何処かで大雨が降っているという感じ。式場の傘を確認してから出発をした。

 阪神高速から名神高速道路を経由、青春時代に大事故を起こした場所を通過しながら最寄りのインターチェンジで降りたが、少し手前から「雨、50キロ規制」という電光掲示が出ていた。

 式場に着くとスタッフから「猛烈な雨が降り、さっき、嘘みたいに止みました」との報告があったが、空を見ると、もう雨の心配はないようで安堵、少し心が落ち着いた。

式場は広大な境内の一角にあったが、ご住職が素晴らしいお人柄。ご仏縁に心から手を合わせ、他府県から来られる他宗派のご導師のご到着を待った。

 そんな開式前のひととき、境内の一部を散策させていただいたが、如何にも由緒深しい名刹、格別な仏様の空間を感じた。

 通路となっている一部のコンクリートに猫の足跡が残っている。ざっと数えると20箇所ぐらい続いていたが、工事の最中に野良猫が通った足跡みたいで、それが何かあたたかい雰囲気を醸し出していて印象に残った。

 定刻で始まったお通夜だが、喪主を務められる奥様の側に幼い子供さんがお二人。まだお父様の死を理解されない年代であり、弔問された皆さんの涙を誘っていた。

 スタッフの一人が「こんな悲しいお葬式は堪りません」と涙を流していたが、司会を担当する立場にも大変な思いが生まれるもの。私の年代には、お子様達が孫のように被さるという辛い思いに言葉が出難かった。

  そうそう、冒頭のキャンセルの電話だが、ご丁寧な言葉で私の現在の体調を心配くださり恐縮した。「急な仕事で」と申し上げたが、この年代で土曜日なのに急 な仕事とはどんな推測をされたのだろうか。まさか「葬儀」の仕事だとは想像されていないだろうが、患者名でネット検索すれば分かってしまう。

しかし、施術を受けた部屋に仏様の大きな写真が掲示されていたのだから、これも「ご仏縁」であり、何やら気分的に「完治」に至るような兆しを感じている。

 明日の出発は、日曜日の渋滞を予測して早めとなる。今からナレーションの草稿をするつもりだが、肩にメンソール系の塗り薬をと考えている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net