2007-08-27

ホッとしてホットなものを?  NO 1956


 2ヶ月前から依頼されていた企画、やっと本番の日を迎えて無事滞りなく済んだ。

 帰路、肩の痛みもあり予定になかった旅館に立ち寄り、歴史ある温泉でのひととき。清少納言に所縁ある名湯で最も大きな旅館だったが、夏休み最終の日曜日ということもありプール目的の子供達でいっぱいだった。

 日が沈む前に出発、陽射しを強く感じる高速道路を避け、山間の曲がりくねった県道から一般国道を経由、森林の癒しの空間を1時間ほど走行したら不思議なほど疲れが和らいだ。

 帰阪してから近所の方々10人に誘われ近くの「お好み焼き」店に行ったら超満員、そこで環状線の寺田町駅近くにあるお店へ移動、そこもいっぱいで10分ほど待たされることに。

 やっとそれぞれがテーブルに着いて注文をした頃、あちこちに知人の存在があり「差し入れ」のビールが届く。そこで同席していた地域の顔役が店内を回り、「飲めない人ばかりですので」と丁重にご遠慮申し上げることに。

 隣席に若い2人の女性がいる。何か「そわそわ」という感じ。<!?>と思っていると、鉄板の上のお好み焼きをひっくり返そうとしているところ。両手にテコを持ったまま固まっている。どうやら大阪人ではないみたい。

 そんな時、「任せなさい」と助っ人を申し出たのが同席の仲間。誰にも愛される70歳のオジサンだった。

 その光景を眺めながら、彼女達よりビクビクしていたのは我々だった。<もしも失敗したらエライことになる>と心配していたら見事に成功、店内が安堵感で包まれた。

 大阪人なら「お好み焼き」と「たこ焼き」の扱いがうまいのが当たり前、私も他府県から来阪の皆さんのために「鉄板奉行」をしたことがあるが、近くに「たこ焼き」を焼かせてくれる店もあるので面白く、「一度、やってみたかった。夢が叶った!」という人も何人もあった。

 それぞれの方がそれぞれの地へ帰られ、後日にメールや手紙を頂戴すると、この「お好み焼き」と「たこ焼き」の話題が必ず記載されているのも面白い。

「大阪の各家庭には『たこ焼き』の器が必ずあるそうですが本当ですか?」とか「社長の家にもあるのですか?」なんて質問もあった。正直に言うと、今はないが、すっと昔から数年前までは確かにあった。

 また、私が「お好み焼き」が好物と知られ、店舗で使用される本格的な鉄板セットをプレゼントくださった人物もあったが、それも子供達が家庭を持った頃から使用することはなくなり、もっぱらホット・プレートで対応している。

 疲れている時、食欲のない時に「お好み焼き」や「たこ焼き」を重宝している。しかし「たこ焼き」の中の「たこ」を放り出したり、野菜だけの「お好み焼き」という私の食生活は他人と同席の場合には困りもの。これは、間違いなく今後も変わることはないだろう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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