2007-05-28
ミスによる災難? NO 1874
地域主催のバスツアーに妻が参加、行き先は知多半島の先端、魚料理が中心という料理旅館。役員さんが私への土産を託してくださり恐縮した。
明日も朝からハイキングを兼ねたお寺巡りがあるそうだが、日課で5キロ歩いているところから元気そのもので羨ましい限り。
まだ微熱の続く体調だが、明日は講演の打ち合わせに主催者側の役員さん達が来られる。皆さん文化活動をされる女性団体の方々だが、来月に最近の葬儀事情をテーマに講師を担当申し上げる予定。
さて、全日空がコンピューターの不具合から大変な問題を発生させていた。遅れだけではなく欠航となった便が多くあり、競合会社の便がない路線だったら列車ということになるが、そんな中には予定行動そのものが不可能となったケースがいっぱいあったと想像する。
数年前だが、出張していた東京から鹿児島へ飛び、次の日に札幌へ移動したことがあったが、そんな際に欠航になったらもうお終い。司会を担当していた式典に大変な迷惑を掛けることになる。
大切な人の危篤で病院へ向かう人、また通夜や葬儀に参列される予定の人達も多勢あっただろうが、交通機関が台風や地震など自然の猛威で決行するならまだしも、今回のような原因とは腹立たしい限り。ハイテクとは言え、機械の恐ろしさを露呈した事件とも言えるだろう。
迷惑を蒙った利用者は数万人に及ぶだろうが、その償いは不可能だし、時間を返せという要望に答えがない虚しいやりとりがフロントで行われていた筈。そして、目的地で予約していたホテルや旅館のキャンセルを考えると被害は想像以上に拡がるようだ。
今回の事件で、ふと感じたのが「サイバー・テロ」の恐ろしさ。世の中でコンピューター制御されているものが誤作動を始めたら大変だ。新幹線だって信号やポ イントひとつで大惨事につながるし、映画のシナリオにあった着陸出来ない航空機の恐怖感を考えると、便利の裏側に秘められた落とし穴の存在を忘れないで欲 しいものだ。
大規模なコンピューターのプログラムやソフト管理をする人達は専門家である筈、銀行のATMでも何度か不具合が発生したこともあったが、<これで大丈夫?>という疑問や、<もしも!>の臆病さがあれば絶対に起きない事件に思われてならないような気がする。
過去ログに何度も登場する私のプロ哲学三原則は「?」「IF」「羞恥心」であるが、上述の部分に当て嵌まる考え方ではないだろうか。
そして、もうひとつ、私の人生哲学「被害者になるな」「加害者になるな」を考えれば、仕事とは作業の域を超える使命責務があり、使命とは「命」を「使」うと考えたいものだ。