2007-04-26

えにしの絆  NO 1846


 最近、我々夫婦の友人や知人の冠婚葬祭が多い。それらは団塊世代という年代が為すこと。親の介護と葬儀、そして末っ子の年代の結婚や孫達の誕生があるからだ。

 お父さんを送られる葬儀、ご家族の姿が式場に見えない。<!?>と感じて確認したら、喪主さんご夫妻にお孫さんが増えるとのこと。つまり、故人にとって曾孫さんが誕生されるということだった。

 夜、スタッフから「先ほど、ご誕生されたそうです」との報告。約10時間ほどの差で残念に思ったが、きっと深い愛情でお浄土から見守ってくださるだろう。

  一方で、司会を担当申し上げたお客様、葬儀委員長は特殊技術の世界でオンリーワン企業として有名な会社の社長さん。開式前にご挨拶をしたら<!!>という 事実が。何と喪主さんがお勤めの会社とお取引があるとのこと。それを知られたのはいっぱいお供えされているご供花の名札から。やがてご弔問に来られた役員 さん達とお会いになり、不思議なご仏縁で驚かれていた。

 ナレーションの創作をしようと思ったが、その前に腰痛対策で銭湯で温もってきた。今日の温めの湯船はブルー・アロエ。隣の湯船にいつもご近所の葬儀で受付に座られる人物がおられ、「電器風呂が最高!」と寛がれていた。

 戻ってから故人に関する資料を確認、クラシックと洋画がお好きだったと知ったが、献奏曲の選曲で迷っている。

  そうそう、過日の大阪市立葬儀場「天空館」に参列されていた方々が多く弔問に来られていた。その中で映像スクリーンと高度な音響に驚かれた人が数名おられ て嬉しい思い。天空館に設置されている機材を一切使用せず、すべてをプロ仕様でセッティングした価値観が認められたということになる。

 今、テレビ、オーディオから携帯電話まで音質の良さが高度化している。それらはカラオケの世界にも顕著なように、一般の方々の耳も想像以上に成長している事実がある。故に、おかしな音響でアナウンスをしたり音楽を流したら恥ずかしい時代と考えたい。

しかし、高音質を求める本義は前にも書いたように「会場空間」を「儀式空間」に神変させるため。耳にされながら「居心地」を悪くないような環境を提供すること。この重要性に気付いている葬儀社が少ないのが寂しい現実でもある。 

「鳴っ ていたらよい」「聞こえるだけでよい」なんて考え方は最悪。全国各地の葬儀式場を多く訪問し、そこで音響チェックをすることがあるが<これは素晴らし い!>と思ったのは数箇所だけ。何処でも共通しているのが微調整をしていないということ。高価なシステムがセッティングされているのに機能を活用されてい ないのは勿体なし、それは何より故人に対してお気の毒ではないだろうか。

 ある塾生のブログを覗いたら「感動物語り」で一気に読まされた。舞台照明のプロの方のプライベートなお話しだが、そこにも不思議な夫婦の「えにし」があった。ご興味のあるお方は、リンクのページからどうぞ。
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