2007-03-01

手を合わすことがいっぱい  NO 1793


 高速道路のサービスエリアの売店に立ち寄ると、必ず確認してしまう商品がある。それは、文具、ネームプレート、お箸など様々なものに名前が打ち込まれてあり、「孫と同じ名前は?」と探してしまう。

 それにしても現代的な名前が増え、<!?>と思うものも少なくないが、店頭に並べられてあるところを見ると流行しているのだろうと推測する。

 幸いにも我が孫2人の名前は、どこの売店にも登場しており探し易いが、中には危険につながる商品も存在するので安全第一で選択している。

  今日、そんな孫のためにと、やさしい人から思い掛けないプレゼントが届いた。過日に講演に行った際、私がぽろっとこぼした心配に、片道4時間を掛けて中国 山地を横断、病の治癒で全国に知れた島根県の「一畑薬師」様へ代行参拝、祈願くださった「お守り」を郵送くださったのである。

 すぐにこれまでの経緯をしたため、娘ファミリーに郵送したが、霊験新たかな薬師様に併せ、代参くださった心の美しい方に手を合わせたのは言うまでもない。

 知人や友人達がこの「独り言」を笑覧、そこからリンクに結ばれるページに拡がっているようで、「お前、やさしい人達に囲まれて羨ましいぐらい幸せだな」と言われることが多いが、そんな時、「お金はないけど『人と心』に恵まれている」と返している。

  先月だったが、ある会合の帰りに数名の女性と一緒に喫茶店に寄った。しばらく雑談を交わし、その後、お一人が先に立たれて会計を済まそうとレジに行かれた のに気付き、すぐに男性としての行動に出たのだが、しっかりとされた口調で「私が皆さんをお誘いしたのです。ここは、私が」と返されてしまい「借り」をつ くった瞬間となった。

 上品な和服を召されたその女性、ふと気になったのは小銭入れ。お札を出された財布は西陣織の洒落た物だったのが、小銭入れが小さめの所謂「がま口」だったから。

  そこで、後日に「お返しに」とプレゼントしたのが赤い鼻緒の付いた着物生地の小銭入れ。すると、「心のオシャレ、嬉しく頂戴しました。その喜びを「かた ち」にいたしました」というメッセージカードが添えられ、びっくりするものが宅配で送られてきて、また余計に借りが増えて悩んでいる。

 これまでにスタッフが感動したプレゼントがいっぱいあったが、そんな交流の中で学ばせていただいた「心のオシャレ」という世界、私はこの言葉が大好きである。

 さて、腰痛対策に銭湯に行った。湯船に入って持参したタオルを頭の上に置こうと折り畳んでいると、ふと、染め抜かれた文字が目に留まった。「司ロイヤルホテル」とあり、それが熊本県の玉名温泉のホテルであることを思い出した。

 都会のホテルでタオルを持ち帰ることは出来ないが、温泉地ではどこでも「お持ち帰りセット」の中に入っている。名泉として著名な玉名温泉、「八芳園」「白鷺荘別館」「さつき別荘」など宿泊した旅館のことを思い出す。

初めて行ったのは30年程前だが、その時に泊まったのは「玉栄館」で、幼かった子供が悪戯したことと、大浴場に入ったら混浴だったので驚いたことを覚えているが、現在はオープンされていないようなことを耳にした。

 そんな懐かしい時代のことを振り返っていたら、「えらい太りましたね!」と声を掛けられた。相手さんは20年以上も前から私のカッター・シャツを担当くださった方。全てのサイズを記憶されているところから誰よりも敏感に感じられたようだ。

 この方とは、過去に印象に残るやりとりがあった。突然にアポの電話がありご来社、そして「実は」と持参された3枚のカッター・シャツを机の上に出されたのである。

 それは、すべて白でダブルカフスの礼装タイプ。その一ヶ月ほど前に私が司会を担当した葬儀の喪主さんが依頼されていた。

「御礼を受け取らない人だから」と仰り、近所の洋服店のご主人から得た情報で「秘密に!」と厳命されてご注文されたと聞き、「私の言うことを聞くのがあなたの立場、それからすると伝えるべきでは!」となった歴史があったからである。

 そのシャツ、今でも大切に洋服ダンスの中に置かれている。礼装のダブルカフスは男のオシャレの重要ポイントのひとつだが、パソコンを打つ際に袖が汚れて困るのが問題だ。

  社会面の訃報記事を見ると、民主党の鳩山氏が葬儀委員長を務められる政治家の葬儀通知があった。式場は室蘭の市民斎場「雲上閣」で、弊社が加盟する日本 トータライフ協会のメンバー企業。苫小牧の市民斎場と共にホスピタリティ・サービスの質の高い会社。まだまだ冷える北海道、多勢の参列者が予想されるが、 素晴らしい葬送の儀式が行われるように手を合わす。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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