2006-10-06

銭湯へのお使い  NO 1649


 一昨号で病院の治療費が安くて<間違っているのでは?>と書いたが、次の日に治療を受けたら注射がなかった分が少なくなり280円。<どうなっているの?>という金額。しかし、きちんと領収証が発行されているので間違いはないのだろう。

  昨日、先生が首の筋肉の強化法をご指導くださった。「頚椎を鍛える必要がある。こうしなさい」と、片手のゲンコツを顎の部分に強く押し付けられ、それで顔 を左右に振るという運動だが、ゲンコツの抵抗力で首を動かすのが一苦労。やり過ぎると摩擦で肌を痛めることになるが、確かに効果のある運動みたいで、座っ ていても可能なことから早速実践を始めている。

 今日は<!!>の先客が待合室に。数日前に初めて診察を受けた際「紹介者は?」と聞かれて名前を伝えたご本人。事情を説明したら笑われて、看護師さん達が変な表情をされていた。

  さて、人それぞれにお気に入りの散髪屋さんを決めている。「丁寧」「腕がよい」「人柄」などで結ばれているケースも多いが、所要時間も一般的に40分から 90分ぐらいとサービス提供の内容によって異なるよう。そんな中、ビジネス街には「10分理容」も出現し、時間に追われた人達が結構「利用」しているそう である。

 ある人が「手が速いから」と聞いて訪れた散髪屋さん。終わってから「あれは速いではなく『手荒』だ!」とこぼしていた。

 誰もが待たされることを嫌うだろう。時にはお客さんが誰も居ない店内を見て、衝動的に「お願いします」と入ってしまうこともあり、私も出張の際に何度かそんな飛び込みをやった体験がある。

 今日、通勤途中に散髪屋さんに入った。ご夫婦で営業されるお店、お二人とも丁寧な仕種で対応くださるので好感を抱いている。時には孫談議もあったが、今日はご主人から葬儀の話題が出てきた。

 先月に担当したクリスチャンの葬儀に参列されていたとのこと。「和式の葬儀に比べて」と仰ったところで「和式とはおかしな言葉ですなあ?」と言い換えられた。

「初めてキリスト教の葬儀に参列しましたが、いい感じでした」とのご感想。それらを総合すると「分かりやすい」ということになるが、オルガン、讃美歌、全員参加というキーワードの他に、何より神父さんの言葉が日本語ということが大きいようだ。

  最近、一部のお寺さん達が口語調に訳された「お経」を唱えられることもあるし、お通夜の法話を真剣に取り組まれる姿勢も目立ってきており、ご遺族と弔問者 が存在する会場空間が儀式空間として見事に「神変」される体感からも、仏教の葬儀も急変する兆候があるような気がしている。

 患者の体験をしたことから「お医者さん選び」をテーマにサイトを立ち上げた人物が話題になっているが、ひょっとして「お寺さん選び」のサイトが登場するかもしれない。

 多くの素晴らしいお寺さん達と交流のあることも私の人生の宝物。地球と世界観から考えてみると「仏教」という宗教は人類の素晴らしい財産。宗教観が稀薄する我が国だが「命」教育の中に仏教を採り入れる考え方は絶対に必要だ。

 ここまで書いて発信しようと思ったらスタッフから電話が。「銭湯へ行ってください」と頼まれた。

 用件は、遠方から参列のお客様が銭湯へ行かれるとのこと。そのことを女将さんにお願いをということだったが、出張の際に持ち帰ったホテルの石鹸、シャンプー、リンスなどのアメニティがいっぱいあり、その中から厳選して届けておいた。

 専用の銭湯カードの存在はあるが、上記のセッティングをすれば「お疲れでございましょう。ごゆっくりとお過ごしくださいませ」程度のメッセージカードを添える配慮も大切。しかし「ご湯っくり」まで考えるのは不適切。身も心も温まるハートのサービスを考えよう。
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