2005-02-25
お疲れモードの中で NO 1078
朝から多くのナレーションを創作したが、私が司会を担当する分は特別バージョンという形式に。
約半年の間にご夫妻が同じようなご急逝状況、そこに救いとなるのはご夫婦の「絆の不思議」ということだけ。
紫の色を好まれた美しくて気品のある女性、ご祭壇をご覧になられた皆さんが「イメージ、ぴったり」とおっしゃってくださったことも、悲しみの和らげを果たしてくれたようだった。
地域の重職を担っておられた関係から弔辞の奉呈があったが、悲し過ぎるから書けないということから、担当責任者である女性スタッフが思いを拝聴して文章創 作をお手伝い。ちょっと手直しをしたが、まあまあの完成度。こんな体験も貴重なこと、どんどんやりなさいと煽いで後押しをしておいた。
冷え込みの中に多くの会葬者、喪主様のご謝辞の後のお別れに100人ぐらいが入られたが、「前日に会ったのに」というお声が多く悲しみを誘った。
一方で、検死という悲しいお客様の一報も入っていた。前にも書いたが、誰にも看取られずに死を迎えるなんて寂し過ぎる。警察や法医を担当するスタッフが走り回っていた。
九州に出掛けていた間に届いていた郵便物、その中にメンバーが歌って発売となったCDが入っていた。「野を翔る千の風」というタイトルだが、男性ボーカル、女声ボーカルの他に、クインテット演奏とピアノ・チェロバージョンが収められている。
歌っている彼女は「久世栄三郎の世界」のページ「協会メンバーのコメント」に登場される石坂正美さんだが、弊社でも受け付けますのでご遠慮なくお問い合わせくださいませ。
(定価は1500円、後日に号外でも紹介される筈です)
今日のお通夜も大変だった。明治生まれのお婆ちゃん。子供さんがなんと14人もおられたそう。戦争という昭和の激動混乱期もあり、7人の方に先立たれたご不幸も秘められていた。
そんなことからご親戚が多く、80人ぐらいもおられたので式場内も大変。10名のスタッフで対応申し上げた。
最近、不思議な傾向だが供花が多い。それだけ文字の間違いの発生率が高くなる。今日のお通夜も1件あったが、原因を調べたらご親戚の方がくださった原稿の誤りだった。
通夜や葬儀の始まる前、何かトラブルがあると落ち着かない。司会者自身の環境を整えることも重要だ。親戚の方々のひそひそ話も気になるもの。
スタッフに「配慮」という技術を与えるには、司会者を体験させることが最も早道。それらは見事に「かたち」として成長する。
つい最近の葬儀で面白い事件があった。何件も重なり接待スタッフが人員不足、そこで派遣会社の社長が葬儀の司会の勉強を始めたブライダル司会者を回してくれた。
彼女、私のマイクの第一声のフレーズに驚き、手にしていたお盆の上のお茶をひっくり返してしまったそう。
後で社長から聞いた話によると、葬儀の司会なんて簡単だと担当してきていたが、「明日からやり直します」と謙虚な姿勢に急変されたという。これも「ご仏縁」だが、彼女の司会技術が、きっと見違えるように進化するだろうと期待している。