2005-02-16

急変の兆し?  NO 1069  


 葬儀の司会を担当する。ご導師が入場着席されてから開式の辞があり読経が始まる。そして引導や焼香の儀式が終えられるまで緊張の時間。香煙が祭壇にたなびく瞬間を確認した時にホッとする。

 そこから大阪の司会者らしい仕事が始まるわけだが、この部分で大切なことはリラックスで余裕感を有していること。緊張の継続があればミスにつながる危険性があると知りたい。

 事務所に戻るとエレベーターの保守点検の人が作業中。ちょっと興味本位で覗いてみたが、箱の中とは全く異なる異空間の世界があり、人命に関わる乗り物だけに安全のためのチェックは重要だと思うが、その点検費用が高額なので大変だ。

 ご利用された方々が「大きいな」と驚かれる。建物とのバランスから考えれば定員29人とはもったいないが「大は小を兼ねる」の言葉を思い浮かべながら設計時点で許可を出していた。

  コンサートなどで多くの方々が来社くださるが、「エレベーターがあるから助かるわ」というお声が多く、階段を敬遠される方が多いことを知ったが、それらが 高齢社会到来という社会背景だけではなく、人は楽な方へ流れる傾向が強くなってきているような気がするし、お年寄りが「運動のために階段で上がります」と おっしゃる光景にほのぼのとすることもある。

 昨日の号外で書かれてあった男性司会者さんだが、郵送くださったMDが入力されていないよう。どうやら録音時に機材不良が発生したのだろうと推測する。

 手紙の内容から、知らないところでこの方を通じて多くの司会者さんに影響を与えていたことを知ったが、その中に若い人達の存在が多かったことを嬉しく思っている。

 私も弊社も大阪の同業者から嫌われる存在。他社に出来ないことばかりを具現化するからだが、お客様のご要望を「かたち」にしたらこうなってしまったということ。

 全国から何社も総合商社がやって来るが、宗教用具と葬祭用品の両方を扱っているところが多く、彼らの次の発言で共通していることがあるのが興味深いところ。

 「お寺さんも葬儀社さんも社会が進歩して便利になることは歓迎しているが、葬儀に関しては変わって欲しくない。昔のままであって欲しいと思っていますね」

 そんな思いを抱いている葬儀社さんにとって、弊社や日本トータライフ協会の存在は疎
ましくて仕方がないだろうが、「昔からこうだった」にあぐらを掻いている場合ではないと断言する。

 お客様や社会に<?>が生まれたのは随分昔のこと。それらが表面化してきただけのことであり、ますます速度アップをしてくるのは必然。今一度、正座をされて見つめ直されることをお勧めする。

 葬儀、それは地方も都会も関係なく、衝撃的に急変する時代を迎えている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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